みなさんは、「ファシリテーション」という言葉をご存知でしょうか?
ファシリテーションとは、会議やワークショップなど、人々が集まり議論する場を引っ張っていったりリードしたりする技法のことです!
今回、そんなファシリテーションを講師として登壇して教えてくれたのは、実際にファシリテーションを活かしてお仕事をしている運営メンバーのゆってぃ。
「うまく会議やワークショップを進行させられるようになりたい」
「場を円滑に回したい」
というような方はもちろんながら、
「ちょっと苦手な人と上手くコミュニケーションを取れるようになりたい」
「伝えたい思いをもっと上手くつたえられるようになりたい」
といった身近な悩みにも活かせるスキルを余すところなく伝授します!
早速明日から使えるテクニックも盛りだくさんなので、今回参加できなかった方もぜひこのアフターレポートを通して学んでみてくださいね。
それでは早速講座の内容へレッズゴー!!!
突然ですが、私たち人間は類似年に分類され、さらにその中のホモ・サピエンスという種別にあたります。もちろん、類人猿にはホモ・サピエンス以外にも多くの種類がありますが、最終的には、私たちホモ・サピエンスのみが生き残りました!
そこで問題です!私たちホモサピエンスとそれ以外の種別で、違ったものは何でしょうか?
正解は・・・
「虚構を信じる力」というと難しそうです。しかし、いわゆる宗教や信仰などを信じる力が我々ホモ・サピエンスにはあるということです。
一見ファシリテーションとは関係なさそうですよね。しかしながら、我々は見えないものを信じることでコミュニティを作りました。
そうなんです、コミュニティに欠かせないのがファシリテーション。ということで、雑談はそこそこに早速ファシリテーションスキルのお話に入っていきましょう。
ファシリテーションとは、一言でいうと「場を創る人」です。
ファシリテーションには、主に6つの役割があります。
これらはそれぞれ求められる役割が若干違いますが、基本的に必要とされるスキルはそれぞれ異なります。
ファシリテーションに必要とされるスキルは主に上記の4つです。一つずつ説明します。
ファシリテーションをする上で、環境を整備することはとても重要です。具体的には、その場所が適切な温度かどうか、ワークショップや会議中に目に入ってきそうな余計なものがないかどうかなど、参加者のみんなが集中できる環境を整えてあげることが大切です。
質の高いファシリテーションをするには、問いかけの質を上げる必要があります。よりよい問いかけとは、質問を受けた相手がすぐ答えられるような質問ではなく、少し考えて頭を使うものです。相手を悩ませることによって、より頭を使い、深い思考や発言が出ることがあります。
よい問いかけをするために、『Why(なぜ・なんで・どうして)』を意識して質問すると良い質問ができるのでおすすめですよ。
ワークショップや会議をするうえで、その場にいるみんなの心理的安全性が保たれていることが大事になります。そのために、まずはファシリテーションの発言や立ち振る舞いを意識しましょう。会議が始まる前に、
「なんでも自由に発言しても大丈夫ですよ」
「どんな発言も否定しないようにしましょう」
など、グランドルールを設定して事前に参加者に共有しておきましょう。また、参加者に深い話を聞くなど自己開示をして欲しい場面には、まずは自分が話し始めてから次に相手の話を聞くなど、自分が率先して自己開示をすることで相手も同じ深さで話をしてくれることが多いです。
「まずは自分から」を心がけるようにしましょう。
会議やワークショップを上手く円滑に回すために、多くの人はしっかりとシュミレーションをするでしょう。シュミレーションは、大きく失敗しないためにマストで必要な作業となります。
ここで、シュミレーションをするときに大切なのが『最高シュミレーション』と『最悪シュミレーション』です。最高シュミレーションとは、企画者や主催者がなるべく全員で準備段階から企画の段階まで最も上手くいくケースをシュミレーションします。そのときのコツとして、時間を分単位まで区切ってシュミレーションするとより良いでしょう。
『最悪シュミレーション』とは、あらゆることが上手くいかなかった際の最悪を想定して、実際にそうなったときにどのような対応を取るのかを主催者の共通認識として持っておくというものです。そこまでしっかりと想定することで、万が一イレギュラーなことが起こった際に慌てず冷静に対応できるでしょう。
ファシリテーションをする際はもちろん、実際に生活をする上で使えるテクニックを6つご紹介します!
複数の人で話し合ったりする場面で使えるテクニックです。参加者の特徴などを把握している場合には、特徴などをタグ付けする感覚で自然と話の中に織り交ぜて話しましょう。
そのタグ(特徴)に該当している人は、自然と反応して、自然と参加者のエンゲージメントが高まるでしょう。
いわゆる、カクテルパーティ効果とも呼ばれているテクニックです。相手の名前を先に呼んでから話し始めることで、相手に対して、「僕のことを意識してくれている」と思わせて会話に引き込むことができます。
人間とは話を聞くよりも話を聞いてもらうほうが好きな生き物です。そのため、とある人との人間関係を良くしたい人だったり、興味を惹きたい人などがいれば、なるべく相手に話させるようにしましょう。
ファシリテートをしていて、自分が一方的に話しすぎてしまわないようには注意するようにしましょう。
チームやコミュニティには、だいたい1人か2人はキーパーソンが存在するものです。場を盛り上げてくれそうな人を見つけて積極的に話を振ってみるようにしましょう。
ちなみに、キーパーソンの特徴として、たくさん手を挙げたり声が大きかったり、はたまたハキハキ喋ったりすることが多くあります。そういった人がいたら、積極的に話を振ってみましょう。
ファシリテーターは、ときにはキーパーソンに話題を預けてみるといったことも大切です。
司会進行時などに変な間があると、参加者の方からすると
「あれ?これって何の時間?」となってしまいます。そのため、無駄な時間が生まれてしまわないようにしっかりと時間配分を測って密なシュミレーションが大切です。
会議中やワークショップの最中など、誰かに感想や意見を求めたい場面はあると思います。そういった場合などには、誰か発言してくれるのを待つよりも、こちらから当ててしまった方が良いです。
なぜなら、人間は、特に日本人は空気を読みすぎる傾向があります。そのため、他の人の出方を伺いすぎてなかなか意見が出ない、といった場合が多々あります。ときには無茶振りと思われるくらいがちょうどよかったりします。
今回はファシリテーションについての基本情報や明日から使えるちょっとしたテクニックなどについてご紹介しました!
ファシリテーションの技術や方法などは人によってスタイルも異なり、正解もありません。また、頭では分かっていても実際にそれを使えるかというのはまた別で、経験すればするほど上達していきます。この講座を参考に、ぜひみんな明日からファシリテーションをする際には意識してみてくださいね。
絆家シェアハウスでは、このようなまなび場を1ヶ月に3講座ずつお届けします!
毎月テーマが変わるので、気になった方は忘れずにぜひ絆家シェアハウスの公式LINEをチェックしてみてくださいね!
kizunaya