2024-09-02
こんにちは!絆家シェアハウスの平岡です。シェアハウス事業者様からこんな質問をいただきました。
「絆家さんは家賃の値決めはどんなふうに行なっていますか?自社で運営するシェアハウスは家賃を相場より高めに設定しているので、集客に苦戦しています。家賃価格帯の決め方と、高価格での集客アプローチについて教えて欲しいです」
「家賃が平均より高単価だから集客できない」
果たして本当にそうでしょうか・・・?
極論、「家賃を下げたら集客は楽になる」は本当です。
問い合わせ数をすぐに増やしたければ家賃を下げることが一番簡単で、誰でもできます。
しかし家賃を下げるほど、入居者様のモラル水準は低下しやすいことも事実。
そして売り上げ自体が減りますので利益率は下がります。どのラインまで下げられるのか
きちんと数字を管理していないと、人件費や運営工数を考えた時に赤字になってしまった・・・という話もよく聞きます。
家賃を決める際は、エリアの一人暮らしの際の平均価格帯・シェアハウスの平均価格帯をきちんとリサーチすることはとても大切。一般的にエリアと駅徒歩分から同条件の一人暮らし用の1DK物件の平均相場から、5000円から8000円前後下げた金額が通常シェアハウスの平均家賃価格になります。
シェアハウスとしての平均相場から、自社のシェアハウスの家賃が「高い」のか「低い」のか。
そしてどんな方々をターゲットに集客を行うのか。紐解いていきたいと思います!
Contents
平均相場より家賃を高く設定する際に、「なぜその家賃なのか」
きちんとご入居者様にその価値をご説明はできますか。
「この家賃でないと採算条件が合わないから」という理由は、ご入居者さまには関係のないことですね。
家賃価格帯が高い理由と、ご入居者さまが求めるものが、合致しなければお問い合わせや入居には繋がりません。
提示している価値が事業者目線のもので、実際のご入居者さまの求めるものとずれている場合もあります。
まずは自社のシェアハウスで暮らすことでどんな価値を提供できるのかを明確にしましょう。
そしてその価値がご入居者様に求められるものであること。価値とは設備の充実さだけではなく「信頼」や「安心」「体験価値」も当てはまります。
しかしこれらの定性的で抽象度の高い表現になる価値は、誰もが同じ価値をイメージできるように定量的は表現にできると良いです。
例えば「安心した住まいをお届けします」という定性的な表現よりも、「24時間以内に駆けつけサービス!」「シェアハウスが初めての女性が6割暮らすシェアハウス」と、実際にイメージのしやすい定量的な表現で価値を伝えた方が、求めている方に届きやすいです。
また現に設定した家賃価格が、高価格でも欲しいと思ってもらえるものなのかどうか、実際のご入居者さまの声をお伺いしてみるのも一つです。
「家賃が平均より高いからお問い合わせをいただけません…」
それは本当にそうでしょうか。
では、家賃を下げたら(平均値にしてみたら)問い合わせをいただけるのでしょうか。
この検証をしたことのある事業者さんは意外と少ないように思います。
本当に家賃が平均価格だったら問い合わせが増えるのか?
(それとも、家賃価格帯以外にもお問い合わせをいただけない要因があるのか?)
探ってみると、実は家賃価格帯以外にも課題があった。
ということもあります。
お問い合わせをいただけない理由は下記のようなものがありますね。
・認知が足りていない(ポータルサイト1社にしか掲載していない)
・物件の情報量が少ない
・使用している写真が魅力的でない(クリックしてもらいやすいビジュアルになっていない)
・そもそもそのエリアに需要がない(エリアでの検索数自体が無い・人口数の問題)
・エリアのシェアハウスと他社比較ができていない(需要があるエリアだが自社が埋もれている)
・問い合わせにつながる動線がわかりずらい(気軽に問い合わせができるフローになっていない)
などなど。
「家賃価格帯」以外の課題が眠っている可能性はたくさんあります。
全て確認してみてください!
これらの問い合わせにつながる課題要因を全てクリアしても問い合わせが少ない(家賃を下げて掲載したら問い合わせが増える)場合は、一度家賃価格を変動的に設定し直し適正価格を探ることもおすすめです。
稼働率が20%以下の場合は、家賃を平均より少し下げてみる。
稼働が半数を占めてきた際に、家賃を適正にする。
稼働が80 %を超えてきた際に、価格を上げる。など、稼働率によって変動させるスタイルです。
家賃を下げる代わりにご入居者様に日常のシェア生活の様子をレポートいただくなど
「モニター価格」のような形で数人の口コミを作るのも一つ手です。
暮らす人の声が見えると、関心を持ちやすくなりますので、オープンしたてはそのように自社の集客財産を
広告費のつもりで考えるのもおすすめ。
自社の認知をしっかりとるオンライン上の掲載が出来ていて、情報量がしっかり担保されている。
稼働が上がって入居者様から満足度の高い声をいただくことができた際に家賃を高単価に上げる。
という方法です。
基本的に「平均より高い家賃設定」を行う場合
「通常より充実した設備・シェアハウスの建物としての充実感」
を付加価値にしていくか
「シェアハウス会社としての安心感・コミュニティや居心地のよさなど環境」
を付加価値にしていくか
いずれかになるかと思います。
自社のシェアハウスがどちらに当てはまるのか、
ご入居者様のニーズに合わせてしっかり提示していけたら良いですね。
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【《シェア活》とは?】
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■シェアハウス市場の最新動向を知ることが出来る
■シェアハウスの集客で効果的な施策・ノウハウを得ることができる
■事業者との横のつながり、情報交換ができる
■シェアハウス運営のお悩みを直接相談ができる
■これからシェアハウスはじめたいけど何から始めたら良い?
など、シェアハウスオーナー様、事業者様、これからシェアハウスを始める方向けに、シェアハウス運営についての新しい気づきのヒントを得ることが出来るスタディイベントです。
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【テーマ:こんなことをお話します!】
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《1》シェアハウス市場の今とこれから
【スピーカー:東京シェアハウス 代表 森山】
シェアハウスポータルサイト【東京シェアハウス】の視点からシェアハウス市場の最新の動向と、今後の展開について解説します。国内外のシェアハウスのトレンドも交え、業界の未来を考察します。
《2》1000室でも高稼働で運営!WEBを生かしたシェアハウス集客術
【スピーカー:シェア180 代表 伊藤】
1000室以上の稼働改善を行ってきた弊社が、WEBを使った稼働改善の打ち手を見つける集客ノウハウを紹介します。
《3》もうシェアハウス運営で困らない!入居者トラブルを回避し稼働率を上げるコミュニティ運営術
【スピーカー:絆家シェアハウス 代表 平岡】
コミュニティ作りとルールメイキングの視点からシェアハウスで起きるトラブルを圧倒的少なくし、全体の入居平均期間と顧客満足度をぐんと高める仕組み作りについてご紹介します。
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【座談会&ディスカッションタイム有り!】
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ゲストトークの途中には、実際にさまざまなシェアハウスを運営をしている(またはこれからしたいと思っている)参加者様同士で、ディスカッションタイム!
「シェア活!」はシェアハウス事業者様・物件委託先を検討するオーナー様・これからシェアハウス事業を検討される方はどなたも大歓迎のイベントです。ぜひお気軽にお越しください。お会いできることを楽しみにしています!
kizunaya