ーまず、簡単に自己紹介をおねがいしても良いでしょうか。
ーmille
小さい時から絵を描くのが好きで、絵本作家・イラストレーターとして活動しています。
現在は、大学院を卒業し、2018年より東京にて活動の予定です。
在学中はユカの移動音楽教室、シェアハウス絆家、練馬シェアタウン計画、Dream Link、
練馬TVの方々などと関わらせて頂きながら制作・出展等を行ってきました。
うたつき絵本「僕からみたら」
暖かいタッチのイラストは様々な世代の女性に人気。
mille
ーわたしは2014年から約2年と少し、大学休学中に東京へ出てきている間に絆家シェアハウスで暮らしていました。
大学院を卒業するために、一度卒業し名古屋へ。
そして無事卒業が決まったため、2018年に東京へ戻ってくる予定です。
絆家シェアハウス卒業後も、お誕生日のイラストを描かせていただいたり、距離は離れていても
ちょこちょことイベントにも携わらせていただいています。
―絆家シェアハウスの一時卒業から、もう2年近くも経つんですね。
それでも今でもなお繋がってくれていることに感謝です。
さて、milleちゃんのシェアハウス時代の過ごし方を伺いたいと思います。
当時のシェアハウスでの一週間の生活をざっくりと教えてもらえますか?
mille
ー私の場合はバイト、イベント、制作など、日によって全然違いますね。帰ってきたら、今日あったことを住人のみんなと話して寝る、そんな毎日でした。
家で制作をしているときは、一緒にゲームをしたり、ご飯を作ったりといったことがリフレッシュになってましたね。
行き詰まった時には誰かにアイディアを聞いてみたり、意見を聞いてみたりできるっていうのは助かります。
物理的に困っても、精神的に困っても、誰かがいつも助けてくれる。
当時の絆家での生活は、
毎日毎日、スケジュール帖に書いてあること以上に楽しいことがありました。
改めてあの瞬間に、絆家シェアハウスで過ごせて、本当に幸せだなーって感じています。
ーシェアハウスに住んで、一番印象に残っていることってどんなことですか?
mille
ーいっぱいあって悩んじゃうんですけど、オーナーさんの結婚式をみんなで作ったことですかね。
学園祭の準備みたいだった。
社会人にもなって、みんなで作りあげる結婚式があるんだということに驚きました。
私も結婚式のウェルカムボードを描かせてもらったんですけど、自分が関われたことがよかったと思っています。
自分の将来の結婚式よりいい思い出になるんじゃないかというぐらい素敵な式でした。
オーナー夫妻の結婚式で制作したウェルカムボード。来場者全員の拇印で気球を作ってもらう。
ー絆家卒業後、名古屋に戻ってもシェアハウスで暮らしていたんですね。
何かシェアハウスにこだわりがあるのでしょうか?
mille
ーそもそも、一人で暮らすという考え方がありませんでしたね。
一人暮らしって、絶対寂しいじゃないですか!
私は6人兄弟の大家族だったので、
家に必ず誰かがいる生活に慣れていたので、帰ってきて暗い中電気をつけることを想像すると、寂しいなーって。
ゴキブリが出てきたら絶対対応できないですし。(笑)
大学の受験のときに数日間ホテルに泊まっていただけでホームシックになってしまって。
一人で暮らすのは無理だなーって感じた瞬間でした。
困った時に助けてくれる人がいるというのは心強いですしね。
ー6人兄弟ってすごい!大家族で過ごしていたら、一人は確かに寂しいかも。
東京にはシェアハウスがたくさんありますが、その中でも絆家シェアハウスに入ったきっかけは何ですか?
mille
ー知り合いの紹介ですね。東京に出て行くことが決まってから、交流が活発で、コミュティのあるシェアハウスを探していました。
他のシェアハウスに泊めてもらっているときに、絆家シェアハウスを教えてもらいました。
以前東京に来たときに他のシェアハウスに住んでいたのですが、そこはカプセルホテルに近い感じでコミュニティはありませんでした。
コミュニティを作ると過ごしにくくなるというか。住んでいる人も、コミュニティを作ることを目的とせず、
一時的に休めるところとして借りられるなら。という感じで。
ここに自分の求めているシェアハウスはないんだと感じ、
新しいシェアハウスを探し始めて、今住んでいる絆家にたどり着きました。
ー絆家シェアハウスに住んで心境の変化はありましたか?
mille
ー1つの考え方に固執せずに、いろんな考え方を認められるようになりました。
価値観が合う人だけではなく、
いろんな価値観の人と暮らしているので、自分の中で何かが変わった気がします。
絆家に住む前は、人にも自分の価値観を強要してしまう部分があったんですが、
自分は自分、人は人という考え方ができるようになりました。
シェアハウスの中って、価値観が違う人同士が理解して共存しあえる空間があるような気がします。
少ない人間関係の狭い空間で自分の考えを強要してしまったり、求めすぎちゃったりして、思うようにならないことがありました。
それがストレスでした。
たくさん人がいると、個を尊重して適度な距離感が取れます。
小さい家族っていうのは逆に危険なんですよね。実際に大人数の家に住んでみて、変に干渉しないっていうのが実感できた。
我が家も6人兄弟っていうのがよかったんだなーって改めて思いました。
ーなるほど、いろんな価値観を受け入れられるようになったと。
mille
ー人の常識に触れるようになって、自分って案外思い込みが多いんだなぁっていうことに気づきました。
自分は自分でいいし、自分らしく生きよう。と割り切れるようになりました。
このシェアハウスが特別なのかもしれないんですけど、
自分のやりたいことをやって暮らしている人が多いので、自分も頑張ろうって思えるようになりました。
2014年から絆家シェアハウスで約2年過ごしたあと、休学していた大学院を卒業するために
一度名古屋に戻りました。
2017年、無事卒業が決まったので、来年春よりまた東京へ、
絆家シェアハウスcanvasでハウスクリエーターとして戻るつもりです。
絆家を一旦卒業し、戻った名古屋でもたくさんの活動に携わらせていただき、
幼稚園の壁画アートなどにもチャレンジしました。
▲幼稚園での壁画アート
2018年よりmilleがハウスクリエーターとして暮らす絆家シェアハウスcanvasは
家を丸ごと絵本にしたとてもユニークなデザインのシェアハウス。
真っ白だった壁一面をカラフルにデコレートし、物語を描いていく。
ハウスに命を吹き込んだのがmilleなのだ。
入居当初からmilleのイラストが大好きだったオーナー平岡が、
葛西のハウス立ち上げが決まった時に
すぐさまハウスのデザインを依頼した。
名古屋在住だったが東京へ1週間泊まり込みをし、
1階から4階まであるこのハウス全面に、
わくわくする絵本の物語を綴ってくれた。
2016年10月にオープンした絆家シェアハウスcanvas
オープンより1年半の月日がたち、新たに「アーティストやクリエーターを応援する場」としてリスタートします。
壁一面を使いハウスに命を吹き込んだmilleがハウスクリエーターとして
canvasに在住し、
夢を追いかけるアーティストやクリエーターを応援・サポートする場として生まれ変わります。
milleと一緒に物語を作るファミリーを募集しています!詳しくはこちらから