絆家の扉を開けて、
私は少しだけドキドキしながら足を進める。
すれ違う人たちと挨拶を交わしながらリビングへと足を運ぶ。
リビングに着くとテーブルに咲いているお花に目が止まった。
聴くとハウス仲間が、好意で一輪一輪生けて世話をしているらしい。
暮らしに暖かさを感じた。
その夜、一人で筋トレをしていたら、
「筋トレ部あるから今度一緒にやろうよ」と声をかけてくれる人がいた。
後日、筋トレ部の活動に実際に参加してみた。
子供も大人も互いに鼓舞し合いながらトレーニングをする姿に心が温まった。
ここには一人ではなく、みんなと一緒に頑張るからこその前向きなエネルギーが流れている。
毎日定時で活動しているというので、気が向いた時、タイミングが合う時に参加するようにした。
そうしたら、いつの間にか友達の輪も広がった。
入居初日に廊下ですれ違いざまに挨拶すると快くお話してくれたハウス仲間。
実は料理が得意だというので、後日一緒にご飯を作って食べることに…。
共通の友達も合流して、一緒に近くのスーパーへ買い出しに行って、キッチンで料理をした。
一緒にご飯を食べて、お互いのことを話す。
そんな日常の積み重ねで、いつしかリビングが、自分のホームになっていく。
「花火しようよ」の一声を歯切りに、予定になかった手持ち花火を楽しむ夜。
「花火行こうよ」の一声に集まって、夏の風物詩を特等席から満喫。
思いのほか、みんなのおかげで夏らしい過ごし方ができている。
「キャンプに行こうよ」
その一声で、絆家系列の3拠点のシェアハウスから仲間が集った。
手分けして、テントやタープを貼って一緒に食事の用意をしているうちに
自然とお互いを知っていく。
火を囲んで対話し、
共に歌って
富士山をみた。
いつの間にか、また会いたいと思える人ができていた。
絆家に暮らしていると「一緒にやろう」という言葉が、よく聴こえる。
その声が共鳴して、「やってみたい」が軽やかに叶っている。
そうやってともに「好き」を楽しむ絆家らしい文化が、私はとても好きだ。
kizunaya