TABLE FOR TWO参加記念!TFT×絆家シェアハウス対談インタビュー

TABLE FOR TWO参加記念!TFT×絆家シェアハウス対談インタビュー
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TABLE FOR TWO参加記念!TFT×絆家シェアハウス対談インタビュー

2022-09-09

イベント
TABLE FOR TWO参加記念!TFT×絆家シェアハウス対談インタビュー

このたび、絆家シェアハウスでTABLE FOR TWO(TFT)に参加することが決まりました。絆家シェアハウスでの「ごはん会」参加人数に応じてTFTに寄付させていただくという取り組みです。

 

TFTではどのような活動をされているのか、私たちの「ごはん会」がどのような形で社会貢献につながるのか、TFTの小此木さんをゲストにお迎えし、代表平岡との対談形式でお話を伺いました。

 

 

TFT小此木さん

TABLE FOR TWO 小此木さんプロフィール

大学時代からバックパックで開発途上国に訪れる中で貧困地域の子どもたちを目の当たりにし、いつか貢献する仕事につきたいという思いが目覚める。大学卒業後は総合商社の金属部門にて輸出業務に6年半従事、東アフリカのケニアに半年間滞在、帰国後外資系企業の社会貢献業務を経て2017年にTABLE FOR TWOの職員として入職。事業開発、広報等を担当している。

 

TABLE FOR TWOについて

平岡 平岡

本日はよろしくお願いします!早速ですがTABLE FOR TWOについてご紹介をお願いします。

小此木さん 小此木さん

開発途上国の飢餓と先進国の肥満という相反する食の不均衡を同時に解消することを目的として日本で立ち上がったNPO法人です。2007年から活動しており、2022年10月で設立15周年を迎えます。

「TABLE FOR TWO」は直訳すると「二人のための食卓」という意味です。先進国の私たちと開発途上国の子どもたちがひとつの食卓を通じて食事を分かち合えるというコンセプトから生まれました。

具体的な活動としては、趣旨に賛同いただいた企業の社員食堂や大学の学生食堂、レストランなどで少しカロリーをおさえたヘルシーなメニューに20円上乗せして提供していただくと、その20円がアフリカやアジアの子どもたちの学校給食1食分となって届く取り組みを推進しています。日常の中で気軽に参加できる、自分自身も健康になれる、支援する者からされる者への一方通行ではなく、お互いにwin-winになれるところが特徴です。

平岡 平岡

私自身、TFTさんの活動は知っていましたが、初めて実際に寄付をしたのはMUJIカフェさん。一般の方が寄付できる形があるんだなということを知って身近に感じたのが印象に残っています。

レストラン以外に一般の人が参加する方法はありますか?

小此木さん 小此木さん

毎年秋に、国連が定めた10月16日「世界食料デー」を記念し、 SNSを活用した「おにぎりアクション」というソーシャルキャンペーンを実施しています。

おにぎりにまつわる写真に#OnigiriActionをつけてSNSまたは特設サイトに投稿すると、協賛企業の寄付により写真1枚につき給食5食分が開発途上国の子どもたちに届けられます。

写真とネット環境さえあれば年齢や地域を問わず参加できる、気軽な社会貢献活動として輪が広がっています。

平岡 平岡

日本円で20円が給食一食分になるというのは驚きだったのですが、どのような形で給食が届くのですか?

小此木さん 小此木さん

開発途上国の中でも特に貧困の地域や都市部からアクセスの悪い遠隔地域を中心に支援しています。

日本から食材を送るのではなく、現地で採れる食材を活用しながら給食支援をしており、炭水化物、タンパク質、ビタミンAなど栄養素に配慮しながら提供しています。

例えば湖の近い地域ではそこで取れる小魚を使うこともあるし、最近は学校の近くに菜園を造ってそこで採れた作物を給食にあてたり、マーケットに売りに行ってそこで得た現金収入を給食費にあてたりと、地元の食材を活用しつつ現地で活動しているNGO団体と提携しながら給食を提供しています。

給食1食が子どもたちに与える影響

平岡 平岡

給食1食が子どもたちに与える影響、未来への影響はどのようなことがありますか?

小此木さん 小此木さん

就学率の向上が大きな影響だと感じています。

支援先の地域は1日の世帯収入2ドル未満で暮らす極度の貧困状態にあり、子どもたちは1日1食を食べられるかわからない環境の中で暮らしています。

親御さんたちは学校に通うよりも兄弟の面倒を見て欲しい、田畑や家の仕事を手伝って欲しいと思っていることが多く、支援を始める前は小学校の就学率が5−60%にとどまっていました。

しかし、学校給食が提供されるとなると、1食分食べられるなら学校に行きなさいと親御さんたちが送り出してくれて、就学率が90%まで、多いところでは100%まで向上しています。

お腹を満たすことはもちろんのこと、教育を受ける機会にもダイレクトに繋がっていると感じています。

平岡 平岡

活動の中で特に印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

小此木さん 小此木さん

直近のエピソードですと、東アフリカの国々はコロナの影響で2020年の3月から長い地域では1年くらい休校が続いた地域があり、給食が提供できない環境になってしまいました。

調理前の食材をパックにして提供するなどできる限りの代替策はとっていたのですが、調理は各家庭に委ねられてしまっているので子どもたちにとっては不安な時期が続いていたと思います。

そんな中、学校が再開した時に5歳の女の子からメッセージが届きました。

「休校期間中はお母さんと二人でくらしていて、コロナの期間中はお母さんが失業してしまった時期もあったので毎日たべられるものがなくてお腹が空いていた。でも学校が始まったら空腹でも明日給食があると思うと安心して眠ることができます」というもので、空腹が前提だけれども給食があることが安心につながっているところに現地で暮らす子どもたちの厳しい状況が表れているなと感じました。




もう一つ挙げると、東アフリカのルワンダのバンダ村という地域のことです。

バンダ村へは2010年から給食支援をしているのですが、4年前の2018年に村で初めての大学進学者が現れたのです。

その彼は一度10代の時に経済的な理由で学校を中退して都市に出稼ぎにいっていたのですが、給食支援をきっかけに村に戻り学校に通い、奨学金を得て26歳で大学に進学しました。

その彼から「支援はすぐに終わってしまうかと思ったけれどずっと続いていて、自分たちの成長を遠く離れた日本の人たちが見守ってくれていたことを実感しました。今度は自分たちの世代が貧困から抜け出す原動力になりたいです」というメッセージをもらいました。

今では他にも4人の大学進学者が村から生まれていて、子どもたちにとっても良いロールモデルになりますし、長期休暇の際には村に戻って子どもたちに勉強を教えるなど良い循環が生まれています。

読み書きや交渉する能力をつけることは貧困から抜け出す大きなスキルになると思うので、教育を受けることが子どもたちにとっても未来へ繋がることになると思っています。

絆家シェアハウスがTFTに参加する理由

うっちーくん うっちーくん

絆家はどんなシェアハウスですか?

平岡 平岡

絆家シェアハウスは、コミュニティを重視した体験型コンセプトシェアハウスです。現在は、東京・大阪・千葉・神奈川の4都市で合計12棟・350人の規模で運営をしています。

絆家ではシェアハウス毎にコンセプトがあり「本と珈琲」「アーティストが暮らす」「英語が学べる国内留学」など、興味があることから自然と会話が広がっていきます。

また、入居した後にも、入居者同士が自然と仲良くなれるコミュニティサービスが用意されています。

例えば、同じ趣味の仲間を5人集めて発起する公式部活動には部費が支給されたり、入居者同士で誰もが先生にも生徒にもなれる絆家オンラインスクールでは毎月さまざまな学びの場が開催されています。
シェアハウスってまだまだ新しい暮らし方なので、なかなか生活イメージがつかない人や、すでに出来上がっているコミュニティに入れるか心配な方もいらっしゃいます。

絆家では、特にはじめてシェアハウスに住む方に安心してシェア生活に馴染んでいただけるようにサポートしています。私たちは、さまざまな出会いや体験から、ただ一緒に暮らす以上の経験をしてほしいと思っています。

うっちーくん うっちーくん

なぜ絆家でTFTをはじめたのですか?

平岡 平岡

上にあげたコミュニティサービスの中でもう一つ、絆家には同じ食卓を囲んで食事を共にする「ごはん会」という場があります。同じ屋根の下で共同生活をする入居者の方同士が、第2の家族のようなあたたかい関係を育んでほしいと思った時に、一番に思い浮かんだのが笑顔あふれる食卓の場でした。

今回、TABLE FOR TWOさんの活動を調べていくうちに、「食を通して、開発途上国の子ども達、私たち先進国の双方の人々の健康を同時に改善する」というTFTのミッションにとても共感し、私たちが大切にしてきた「ごはん会」を通して参画を決めることにしました。

ただ、開発途上国を支援するという一方向の視点ではなく、今回シェアハウスに住むみんなもごはん会に参加することで自然と、自炊した健康的なごはんを食べれること、また顔を合わせて楽しく食卓を共にすること自体が、心の健康にもつながると思ったからです。

うっちーくん うっちーくん

TFT導入によって、どんな変化を期待していますか?

平岡 平岡

「社会貢献活動に参加する」ことに意識してもらうというよりは、ただ自分たちがシェアハウスでごはんを作って、みんなで楽しく食事すること自体が、結果、開発途上国の子ども達の健康的な食事と可能性のある未来に繋がっていると自然と感じてもらえたら嬉しいです。

ただ、自分が美味しくごはんを食べるだけで、どこかでもう一人の子どもの笑顔が生まれていると想像するだけで嬉しくなりませんか?

そんな幸せな循環が、今後シェアハウスでごはん会に参加する人が増えることにも繋がり、入居者のみんなの身体と心の健康とますます楽しいシェア生活に繋がれば嬉しいです。

小此木さん 小此木さん

私たちの活動も、時間と空間はかなり離れていても食事をシェアするという考え方なのでシェアハウスの平岡さんたちが大切にされていることと近しいのではないかと感じます。

支援先を訪問すると「パパとママがくることを楽しみにしていました」と言われることがあります。普段、遠く離れて顔は見えないけれども、子どもたちにとって家族のように思えてもらえているんだなと、子どもたちの成長を見守るという点でも広い意味でシェアだなと思います。

平岡 平岡

絆家シェアハウスの取組みに対して、関わった人がどんなふうに変化があったらいいなと期待していただいてますか?

小此木さん 小此木さん

日常生活の中で、自分達も楽しい、ワクワクするその延長線上に社会貢献できる方法もあるということを知ってもらい、輪をひろげていただけたらいいなと思います。

アイディア次第でいろいろ応用ができるので、勤めている会社に取り入れてみようだったり、友人同士のフットサルイベントでゴールを決めるごとに寄付をするという取り組みもあるんです。

飢餓や貧困の問題は”何かしたい”とか”このままでは良くない”と思っても、物理的にも心理的にも距離があることなのでどうやって関わっていいかハードルが高く感じる方も多いと思います。日常生活の中で自分が楽しそうと思って参加するとか、美味しそうと思って選んだ食事の先に繋がる社会貢献という取り組みを色々と展開しているので、本当に簡単に参加できるということを知っていただきたいなと思います。

TFTの今後の展望

平岡 平岡

TFTさんの今後の展望があれば教えてください!

小此木さん 小此木さん

TFTが設立された2007年頃から飢餓人口は少しずつ減少傾向にあったのですが、3〜4年前から増加に転じています。理由としては気候変動、紛争の問題に加えて2020年の新型コロナウィルスの流行が追い討ちをかける形となり、2020年は世界的にも飢餓人口が増加して「飢餓パンデミック」という言葉も多くの国連機関から発せられるほどでした。

さらにロシアのウクライナ侵攻による食糧価格の高騰がありますが、特に影響を受けるのは脆弱な環境の人々で、食糧価格が1%上昇すると新たに1000万人の人が飢餓に陥るといわれています。

TFTは気軽に参加できる方法ということで多くの企業団体に呼びかけをしているので、私たちがハブのような役割を担って飢餓の解消に取り組むプレイヤーを増やし、さらに多くのパートナーと様々な取り組みを広げていきたいと思っています。

平岡 平岡

本日はありがとうございました!

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この記事を書いたライター

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kizunaya

絆家の広告塔うっちーくん。人好きで、話好き。絆家のいろんなシェアハウスを巡っては、家の様子をブログに上げることが趣味。最近は、東京以外にも大阪にも絆家ファミリーが増えてきてとっても喜んでいる♪
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