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先日、オンラインスクール「逆境の乗り越え方~うまくいく人の考え方を学ぼう!~」が行われました。講師に山崎将吾さんを迎え、ポジティブな思考をするためにはどうしたら良いのか、心理学の観点からお伝えいただきました。
山崎さんは、2021年にライフキャリアコーチとして独立。現在は、個人向けの「天職キャリアコーチング」を提供しています。考え方を変化させることは難しいことだと、私たちは頭のどこかで感じていることでしょう。
原則オンライン開催がほとんどなので、絆家ファミリーのみなさんはどこからでも参加できるところが良いところ。今回も、複数のハウスから入居者の皆さんが参加してくれており、初めましての人とも交流できました。それもオンラインスクールの良さの一つですね。
それでは、今回のイベントレポートです。
まず、参加者が現在の仕事について感じていることや、キャリアデザインに対しての不安感や、今回のイベントに期待していることを共有しました。
「自分との向き合い方がわからない」
「やりたいことが見つからない2年間を経験したので、考え方のヒントが欲しい」
「営業職で頑張っているけど、自分の意に反して仕事をしていると感じることがある」
「やりたいことはあるけど、踏み出す勇気がほしい」
前向きに仕事に取り組みたいという気持ちは一致していることがわかりました。では、どうやって仕事を楽しめば良いのでしょうか。また、なぜ仕事はたのしくなるのでしょうか。
山崎さんの友人が仕事について悩んでいた時に、山崎さんの元に電話がかかってきた、というエピソードを披露してくれました。友人はスティーブジョブズに憧れを抱いていおり、そのことを知っている山崎さんは「スティーブジョブズだったらどうする?」と問いかけたそうです。すると、表情は明るくなり「そりゃやるだろ」と前向きに考えることができたとのことでした。
逆境を抜け出す方法とモチベーションの上げ方は人それぞれで、多様なのかもしれません。私は、自分にあった方法を見つけ出すきっかけの時間になりました。
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〈モチベーション1.0〉…生存(サバイバル)を目的としていた人類最初のOS 。
〈モチベーション2.0〉…アメとムチ=信賞必罰に基づく与えられた動機づけによるOS。ルーチンワーク中心の時代には有効だったが、21世紀を迎えて機能不全に陥る。
〈モチベーション3.0〉…自分の内面から湧き出る「やる気!=ドライブ!」に基づくOS。活気ある社会や組織をつくるための新しい「やる気!」の基本形。
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これは、『モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか』(ダニエル・ピンク 著/大前 研一 訳)に記されているモチベーションの段階を表したものです。このことを踏まえて山崎さんの実体験やわかりやすい例を伺いました。
<外発的動機づけ>
「お金あげるから頑張ってね=その仕事はつまらないものだ、と私たちは知らず知らずのうちに認識しています。そのため、モチベーションが下がってしまうのです。」と山崎さんは話していました。仕事がつまらなく感じることが多い人は、モチベーション2.0の考え方なのかもしれません。
<内発的動機づけ>
一方、課題に取り組むこと自体におもしろさを見出したり、喜びだったりする状況があれば最高です。好きだからやる、おもしろいからやる、というワクワクするような感覚になることができることは、モチベーション3.0の考え方に近いと言えそうです。
山崎さんが実際に経験した逆境を3つ紹介してくれました。同じような経験をした人がいるかもしれないし、これからこのような経験をすることになる人もいるかもしれません。
▼3つの逆境
1)2006年に就活→その後就職したが不祥事で倒産
2)職場環境において上司に恵まれない
3)転職エージェントにて勤務→所属チームが無くされそうになる事態
山崎さんの経験を語る中で「思っても見なかった逆風が吹くことがある」とおっしゃっていたことが印象的でした。もしも、私たちの身にも逆風が吹いたとしたら、明るく立ち向かっていくことが必要なのでしょう。では、どうすれば逆境を乗り越えることができるのでしょうか。
「<逆境で前向きになれる人>というのがいるんです。」
そんな人いるのでしょうか。<逆境で前向きになれる人>は、自信を持って活動できる人であることが山崎さんのお話を聞いてわかりました。なぜ前向きでいることができるのでしょうか。
「「認知」が違うんです。」
どういうことでしょうか。うなぎの例が印象的だったのでご紹介します。
ちなみに、私は成田の川豊を思い浮かべて聞いていたので、お腹が空いてしまいました。みなさんもうなぎを食べることを想像しながら読んでみてくださいね。
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うなぎを食べにお店に行きました。腹ペコになりながらも、熱いお茶をすすって楽しみな気持ちでいっぱいです。ところが、お料理が提供されるまでに思ったよりも時間がかかっているように感じてきました。
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▶︎Aさん:丁寧な仕事をしているんだな。きっと美味しいだろうな。
▶︎Bさん:イラつく!遅え!
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同じ出来事に対して感情が異なる2人。このことから、「認知」は自分の考え方を構築していることがわかります。
Aさんは、<A:出来事→B:認知→C:感情>という「ABC理論」を使った考え方をしています。出来事と認知の間に「認知」が存在しています。
「認知」には情報を知っていることも重要だといいます。
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▶︎Aさん:うなぎを焼くのに時間がかかることを知っている
▶︎Bさん:うなぎを焼くのに時間がかかることを知らない
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うなぎを調理する工程、お吸い物と一緒に提供するまでに時間がかかること、お店の混み具合、入店した時間などを情報だと捉えることができそうです。
私は、できることならうなぎを美味しく食べたいです。数量限定で肝焼きがあれば、それも追加注文したいところです。うなぎの待ち時間を明るく乗り越えるためには「認知」が大事なことを想像できました。これは日常生活においても同じことが言えそうです。また、山崎さんの解説から「捉え方は多様である」というメッセージを受け取りました。
私たちには、今まで育ってきた環境や活動してきた人たち、過去の失敗などによって刷り込まれてきた物事の捉え方があると、山崎さんは言います。つまり、過去の自分が物事の捉え方を決めてきた、ということです。
山崎さんによると、物事の捉え方の構築について「先天的なものではなく後天的なものなので、変更することも可能」とのことです。大事なことは、「物事の捉え方を自分で決めることができる」と、理解しておくことなのかもしれません。
今回開催したオンラインスクールは「逆境の乗り越え方」講座。
同じことが起きても、視点を変えるだけでその先が変わる。聞いたことがある言葉ですが、実際にそれをどういうふうに自分のものにしていけるか、そんな視点を知ることができました。
絆家シェアハウスでは入居者の皆さん向けに無料で参加ができるオンラインスクールを毎月開催中!
興味のあるテーマや講座内容ごとに、参加することで全国のファミリーとつながることができます。
また来月も、どんな講座が開催されるのかがとっても楽しみです。
kizunaya